では、いよいよ花形フードの理由を探る。
これは被写体の像が写り込む35ミリやAPS-Cサイズ撮像素子の形が大きく影響している。
「撮像面は通常は横長の長方形です。そのため、フードの上下が長く、左右が短いフードの装着が可能になります」
つまり、横長の長方形の撮像素子は写り込む画角が上下方向は小さく、逆に左右が大きくなるという特性がある。その特性にフードの形を合わせた結果、花形となるのだという。左右が長いフードだとケラレが生じてしまうので。ちなみに、もし撮像素子が円形だったら、フードはすべて丸形になるそうだ。
ただし、ピントを合わせるときに前玉(前方レンズ)が回転するタイプのレンズでは花形フードは使えない。
「フード装着部がピント合わせの時に回ると、フード自身がピント合わせと同時に回転してしまいます。すると、花形フードの場合、上下左右の長さが異なるため、必要な光がケラれてしまうのです。なので、その場合は、短い長さに合わせた丸型フードを装着します」